花粉症、春先だけではなく通年で起こる「鼻水」「くしゃみ」「目のかゆみ」「のどの痛み」などの症状がおこるアレルギー疾患です。
今回は、そんな花粉症について症状、対策、改善方法などをご紹介します。
花粉症の症状の原因
目のかゆみ、鼻ムズムズ、のどのかゆみ
花粉症のシーズンになると、「鼻がムズムズ」「鼻水がでる」「目がかゆい」「のどがかゆい」などの症状は、花粉が体内に入ることで起こるアレルギー反応が原因で、花粉症はアレルギー性疾患の一種になります。
くしゃみ、鼻水
くしゃみの原因は、体内に花粉(アレルゲン)が入った時に花粉を外に出そうとする体の反応が原因とされていて、その反応のことを免疫反応と言います。
鼻水やくしゃみは、体が花粉を外に出そうとしているんですね。
のどの痛み
鼻水で鼻が詰まってしまうと、口呼吸をすることになります。
その口呼吸が原因で雑菌が入ってしまい、のどに炎症を起こして風邪でもないのに、のどが痛くなってしまいます。
モーニングアタック
モーニングアタックとは、花粉症などのアレルギー症状が朝の時間帯にひどい症状がでることです。
下記のような原因があげられます。
・寝てる間に、花粉を吸い込んでしまうため
・起きた時に自律神経のバランスが一時的に乱れて過敏になるため
・朝、布団をたたむ時に花粉が舞い上がってしまい吸い込むため
花粉の飛ぶ時期
花粉症と言えば、春先に多く飛ぶスギ花粉が一番有名ですが、花粉症は春先だけではありません。
実は一年中飛んでいて、一年中症状がある人は悩まされています。
下記の表は年間を通して飛んでいる花粉の種類です。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
ハンノキ属 | ||||||||||||
スギ | ||||||||||||
ヒノキ科 | ||||||||||||
シラカバ | ||||||||||||
イネ科 | ||||||||||||
ブタクサ属 | ||||||||||||
よもぎ属 | ||||||||||||
カナムグラ |
一年を通して花粉がこんなに飛んでいるって知っていましたか?
ただし地域によって若干異なりますので、気になる方は自分の地域の花粉状況を調べてみてください。
北海道は花粉がないと言われていますが、シラカバ花粉があってシラカバアレルギーの人が多いのが特徴的です。
とは言っても他の地域と比べると花粉はかなり少ないと言えます。
ではどんな状況下の時に花粉が多く飛ぶのかご紹介します。
花粉が飛びやすい条件とは
・前日が雨で次の日が晴れまたは曇りの日
・最高気温が高い日
・湿度が高い日
・やや強い南風が吹き、その後北風に変化した日
飛びやすい時間帯
午後1時〜3時ごろは、1日のうちで花粉が多く飛びやすい時間帯です。
※地域によって差があります。
花粉症を改善する方法
残念ながら症状が出てしまった時の改善方法をご紹介します。
目を洗う
目がかゆくなった時、目を洗うと花粉が流れて効果的です。
ただし水道水で洗うと、目を傷つけてしまう可能性があるので、市販の人工涙液などを使用するといいでしょう。
コンタクトレンズを外す
目に花粉やホコリが入ると涙がでて洗い流してくれますが、コンタクトレンズをしていると上手に流れません。
これは目とコンタクトの間に、花粉やホコリが入ってしまうのが原因です。
目を洗う時は、必ずコンタクトレンズを外して洗うようにしましょう。
目を冷やす
目がかゆいとゴシゴシと目をかいてしまいますが、それはNGです。
目に傷が入ってしまうので、かゆみが強いときは、冷たいタオルで目を冷やしましょう、目のかゆみが和らぐはずです。
鼻をかみすぎない
鼻をかみすぎると粘膜が取れてしまい鼻が乾燥します。
乾燥すると炎症を起こしたり、花粉が侵入しやすくなります。
乾燥を防ぐために油分100%のワセリンで鼻の周りを保護して侵入を防ぎましょう。
のどの乾燥も注意しよう
鼻と同じで、のどの乾燥も炎症が起こりやすくなり、のどの痛みの原因となります。
こまめな水分補給や、のど飴などで保湿をしましょう。
症状がひどいときは
病院に行きアレルギー症状を抑えたり、炎症を抑える薬を処方してもらいましょう。
目のかゆみや鼻水などの症状を和らげることができます。
花粉症対策をしよう
それでは花粉症の症状を出さないための対策をご紹介します。
マスクをつける
特に花粉用のマスクをつけると花粉を70〜80%カットすることができます。
メガネやゴーグル
目に花粉が入らないように、メガネや花粉対策用のゴーグルをつけると効果的です。
また、つばが広い帽子なども効果的です。
花粉が付きにくい服装
衣服は花粉が付きにくいツルツルの物を選びましょう。
家に入るとき
玄関に入る前にはブラシなどを使って、衣服の花粉を落とすと劇的に効果があります。
この時期は、洗濯物や布団も外で干すと花粉が付着するので、室内で干したり乾燥機を使用するなど工夫が必要です。
また外出から帰ったら必ず「手洗い」「洗顔」「うがい」をしっかり行いましょう。
掃除をこまめにする
なんだかんだで、室内に花粉が侵入してしまいます。
寝ている間に花粉を吸い込まないように、朝掃除をして夜は枕の周りなどを湿らせたタオルなどで拭き取りましょう。
また空気清浄機を活用して室内の花粉を除去するといいでしょう。
食事で体質改善
バランスの良い食事で免疫力をアップさせましょう!
タンニン
アレルギーを制御する働きがあるタンニン、これはポリフェノールの一種で花粉症を抑える効果があります。
食材の中でも「レンコン」にはタンニンが豊富に含まれています。
だいたい1日40g程度(輪切り3切れ)を毎日食べ続けると、約2週間で効果が出始めるようです。
乳酸菌
腸内環境が崩れるとアレルギー反応が大きく出るので、ヨーグルトなどの乳酸菌を食べて腸内環境を整えることも重要になります。
ビタミンB6
免疫機能を整える・・・レバー、ササミ、マグロ、サケ、サバ、バナナなど
ビタミンC
アレルギー症状を抑える・・・ブロッコリー、キャベツ、キウイ、オレンジ、柿など
▼こちらでも説明しています
ビタミンCが多い食品の効果的な摂取タイミングとは
ビタミンA
アレルギー症状を抑える・・・レバー、うなぎ、モロヘイヤ、ニンジン、かぼちゃなど
ビタミンE
アレルギー症状を抑える・・・サケ、かぼちゃ、アーモンド、すじこ、イクラなど
亜鉛
免疫力を高める・・・牡蠣、レバー、牛肉、納豆、ニシン、ロブスターなど
EPA/DHA
免疫力を高める・・・青魚(サバ、サンマ、イワシ)など
▼EPAやDHAについてはこちら
サバの水煮缶で血液サラサラ!脂質異常症や動脈硬化を予防する効果とは
アロマ効果で花粉症改善
アロマで使う精油は、自然の香りとその成分のもつ力で炎症と心の両面からケアしてくれます。
目のかゆみに
「カモミール」「ラベンダー」
水を入れた洗顔器に精油を1〜2滴落として、おしぼりを作って目に当てると効果的です。
※目に当てる際は必ず目を閉じてくださいね。
鼻づまりや頭が重いなどに
「ラベンダー」「ティートリー」「カモミール」
お風呂に精油を3〜6滴入れて入浴をすると、免疫力アップや精神的な安定の効果があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
特に春先、花粉の季節が始まると辛い日々を過ごすことになるかと思いますが、少しでも花粉症の改善や対策になれば幸いです。
効果などは個人差がありますので、あまりにひどい場合は必ず病院を受診しましょう。