アニサキス食中毒ってご存知ですか?
魚などの魚介類に寄生している寄生虫です。
これが人間の体内に入ると食中毒に感染する事になります。
近年この食中毒が流行していて10年前の約20倍に増えているとの注意勧告が出ています。
なんと品川庄司さんや渡辺直美さんも発症しています。
症状から治療方法、寄生を予防する方法と注意点をご紹介します。
アニサキス食中毒とは

これがアニサキスです。。。気持ち悪いですね。。。
こんなのがお腹に入ったらそりゃー痛くなりますよね。
大きさは2cmから3cmくらいで魚介類に寄生していると言われています。
寄生場所は主に内臓表面ですが、筋肉部分にも寄生しているようです。
特に鮭やマスでは、お腹の部分の筋肉内に多く見られます。
特徴は写真のように透明で細く渦巻き状になっています。
食べた時の症状は・・・
魚を生で食べた時に人体に入ってしまうと、腸壁に侵入して約8時間以内には激しい腹痛が生じます。
これはアニサキスが、お腹の中を噛んでいる為と言われています。
下記が主な症状です。
・激しい腹痛(痛みに波がある)
・吐き気
・嘔吐
・ジンマシン
・ひどい場合はアナフィラキシーショック
寝れないほどの腹痛が生じるので、尋常ではない痛みですね。
こんな寄生虫に噛まれているかと思うと寒気がします。
特に日本はお寿司を食べる習慣があるので、他の外国に比べると食中毒の患者が多いようです。
どれくらい症状が続く?
体内入ってからどれくらいで症状が出て続くのでしょうか。
・潜伏期間:2〜3時間
・4〜8時間程度:具合が悪くなっていく
寄生虫の生存期間は1〜4日くらいで、それまで激痛が続きます。
ちなみに胃だけに止まらず、腸や消化器官外にも移動して発症する場合もあります。
怖すぎる・・・・そんなに続くなんて・・・。
治療方法
万が一アニサキス食中毒となった場合は、痛み止めの薬が処方されますが、発症場所にり治療方法が異なります。
腸の場合
アレルギーを抑える薬や痛み止めなど。
胃の場合
内視鏡で寄生虫をつまんで取っていきます。
またアレルギーを抑える薬などの服用もあります。
そのままにしていても胃液で寄生虫は死んだり、便と一緒に排泄されたりしますが、1〜4日は痛みが続くので耐えることは難しいと思いますので、強い腹痛があれば医療機関を受診された方がいいでしょう。
ちなみに市販の胃腸薬は全く効きません。
アレルギーに注意
アニサキス本体も注意が必要ですが、中にはアニサキスがいた魚を摂取しただけで、アレルギーを発症する可能性があります。
何が原因でアレルギーが発症しているのか、注意深く探る必要があります。
どんな魚介類にいる?
・鮭
・サバ
・ニシン
・イワシ
・秋刀魚
・ホッケ
・サワラ
・スルメイカ
などなど。
よく報告されるのは青魚ですが、いずれも生で食べたり、加熱が不十分だと発症する恐れがあります。
またアニサキスは酢では死滅しないため、しめ鯖にしても死にません。
青魚って体にはいいですけどね〜
▼青魚についてはこちらを参照してください。
サバで血液サラサラ!?サバの水煮缶で美味しく心臓病予防!
予防方法と注意点
ではどのようにアニサキスを予防して注意をすればいいのでしょうか。
・十分な加熱処理(60度以上数分間加熱)
・冷凍(マイナス20度で24時間以上の冷凍)
・内臓を生食しない
・魚介類を生食する時は新鮮な物を選ぶ、そして内臓を除去する
お酢などでしめても死にません。
なのでもちろん醤油などでも死にません。
保存も必ず冷蔵庫(4度以下)で保存するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アニサキス怖いですね。
要注意な部分だけおさらいです。
・内臓を生食しない
・魚介類を生食する時は新鮮な物を選ぶ、そして内臓を除去する
目視で探すのは困難のようです。
捕まえても逃げられる可能性もあります。
日本の食べ物はちゃんと処理をされていて安全とはいえ、あん肝などにもいるのが確認されているので、食べる際には気をつけましょう。
安全!新鮮魚介類